2024/09/25 16:37
みなさま、こんにちは。多田です。 ブログをサボりにサボって、一体どれくらいの年月が経つでしょうか。。 ただただ、平謝りするのみでございます。。 心機一転やるしかねえ、です。 リネンに関して、ここ最近まで値上がりが止まらず、とても高価なものになってきたな、そう感じています。 しかし、自分自身驚いていることは、それでも尚、多くの注文を頂いている事です。 創業して4年目、毎年過去最高を更新している、本当に感謝しかありません。 色々な課題が山積みですが、良い商品を届けていけるよう、精進してまいります。 リネンのハナシをするかとおもいきや、、、今日は【泥染め】について。 なんでやねん、って聞こえてきそうですね。 泥で染めた生地、つまりはそういう事なのですが、もう少し深堀りしてみたいなと思います。 というのも、僕も生地の業界に長〜く居ますが、今まで生産に携わった事や販売した事は数えるほどしかありません。 伝統的な染色技法はほかにもいくつかあります。 柿渋染め 草木染め 紅花染め 墨染め 柿渋染めや草木染めは聞いたことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。 どの生地にも言えることですが、見た目が個性的、且つ強烈なオーラを放っている。 日本では奄美大島で13世紀から泥染めが行われていたとされているそうです。 なんと1300年以上前です、想像以上に昔ですね。 諸説は色々あるそうですが、 【古代、役人の取り調べを逃れる為、農家の主婦が着物を泥田に隠したところ、なんともいえない美しい光沢のある色に染まった。】 【農作業後、田んぼに着物を置き忘れ、翌日見たら何とも言えない情緒的なきれいな色に染まっていた。】 個人的にはこれらのストーリーがグッときて印象的です。 もともとは偶然の産物でありながら、江戸時代には薩摩藩の上納品となり、一般庶民は着用禁止、最終的には国の伝統工芸品にまでも指定された経緯はとても興味深いなあ、と感じます。 この時代に、時代と逆行するように手間暇かけて生産される生地はこんな時代だからこそ魅力的に見えたりするものです。 今回、ご用意するのは残念ながら奄美大島産ではありません、ただ、尊い手しごとである。ということには変わりありません。 デッドストック品ですのでそれぞれ少量ですがリリース致します。 ぜひ手に入れてみてくださいね。