リネンの歴史

リネンって何?

”リネン”とは、麻の一種のことです。

麻の中には、ヘンプ(大麻)、ジュート(黄麻)、ラミー(芋麻)、リネン(亜麻)、ケナフ(洋麻)など様々な種類があり、その中のリネン(亜麻)は“フラックス”という植物から作られています。

当店のリネンはこのフラックスという花の繊維を加工しておられた生地を扱っております。

リネンっていつからあるの?

リネンの歴史はとても古く、それは約2万年前にも遡り、人類とともに歩んできた最古の繊維です。
古代エジプトの人々はリネンを神事や王宮、庶民の暮らしに至るまで幅広く使用していたそうです。
その後、ギリシャやローマ、ヨーロッパにも根づいていきました。
ヨーロッパでは、花嫁道具にリネンシーツやテーブルクロスでそろえたり、格式高いホテルではシーツ、パジャマにもリネンが使われており、それが世界各国に広がり、現代の日常生活においてリネンは欠かせない存在となりました。

リネンができるまで

種まき

3月中旬から4月中旬にかけて、種をまき始めます。
丁寧に植えられた種は、4~5月にかけて小さな双葉が顔を出します。

成長

フラックスは一日で5cmも伸びることがあるそう。
80~100cmの背丈まで成長すると、もうすぐ開花です。

開花

種まきから約3か月後、
淡い青紫色の可憐な花を咲かせます。

このフラックスの花は、日の出とともに咲き始め、正午過ぎには地面にハラハラと落ちてしまう儚い命なのです。

栽培(プリング)

枯れたフラックスは黄金色に変化し、頃合いを見計らって根ごと引き抜き、畑の上にきれいに寝かせていきます。

レッティング・収穫

畑の上に寝かせられたフラックスは、約2週間ほど野ざらしにし、雨や夜霧の水分にて発酵させます。
そして職人の長年の経験により、ベストなタイミングで収穫し、ロール状にまとめられ、工場へと運ばれていきます。

紡績

糸を紡いで乾燥させ、リネンならでは張りや光沢感を出し、リネンの糸を作り上げていきます。