2022/09/28 21:43

みなさま、こんばんは。

株式会社リネンラボラトリーの多田和弘です。

今日は一等亜麻と二等亜麻について、自分の感じることを書きたいなと思います。

といいますのも、弊社の入門編リネンとして創業から販売しておりました25番手のリネンがあるのですが、
一旦販売を中止しておりました。
そしてこの度リニューアルをしました。パチパチパチ。何が変わったののか??



以前のものは、お買い求めやすさを重視した結果、二等亜麻を使っておりました。
そしてリニューアル後は一等亜麻を採用しております。

『響き的に一等亜麻の方が高級そう、きっと良いものになったのね』
はい、そうゆう事です。
ただ価格も良いものになるので、もう入門編とは言えません(笑)。

【二等亜麻は、繊維を叩く工程の中で脱落した繊維、逆に残った繊維長の長いものは一等亜麻】と認識されます。
リネンはフラックスという植物から作られるのですが、その植物の茎の段階での話です。

一等亜麻→繊維長が長く、美しい光沢、糸の均一性が高く、毛羽が少ない。柔らかい手触り。
二等亜麻→繊維長が短く、ネップやムラ感があり粗野な表情になる、毛羽が多め。手触りも硬め。

あまりにも省略している説明なので、詳しい方が読んでらっしゃったら怒られてしまうかもしれませんが、詳しく知りたい方はググるといろいろな情報が出てきますので、ほかのサイトも見てみてください。

一等亜麻も二等亜麻もリネン100%、両方ともに良い部分があり、シチュエーションや用途によって良さが引き立つかなと思いますので、どちらが良いリネンだ、などという話ではないと僕は思っています。

いづれにしてもリネンはとても貴重ですし、ほかの素材に比べ希少であるという位置づけは変わりません。

フラックスという植物はほとんど農薬を必要とせずに、日照と降雨という自然の恵みだけで育ちます。
それ自体がとても尊い事ですし、自分がリネンを扱える事にとても感謝をしています。

すこしマニアックな話になってしまいましたが、
弊社としては、麻産地の滋賀県に移転し、協力していただいている工場様や業務委託をしていただいているリネンのパイオニアである帝国繊維㈱様、それぞれの特徴や強みを生かしていきたいという思いの元、定番リネンに関しましては一等亜麻に統一していきたいなという風に思っています。

まだ手探り状態ではありますが、より一層お客様に満足していただけるように進めて参りたいと思っています。